■スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐
まず画的なもの。
いやスゴイ。さすがに凄い。
目も眩むような超高層建造物群、巨大で壮麗なジェダイ評議会の聖堂、一面を溶岩に覆われた惑星、etc...
LoR」の時なんかも思ったけど、こうやって、かつて小説家達が創り出し、読者がその脳内で再構築してきた、要するに想像の産物でしかなかった世界が、恐るべき程の現実味を持って具象化・映像化されるというのは素晴らしい事ですね。
(もちろん、これに慣れちゃって自分で小説を読んで想像を膨らませるという訓練ができなくなってしまう世代がこれから来るのでは、、という不安はありますが、まぁそうなったらそうなったでまた更に上の表現手段が生まれるんでしょうけどね。人間の想像・創造力ほどキリのないものもないw)


そしてストーリー。
若く青臭かったアナキン青年がダース・ベイダーになっていくお話なのは知ってますから、つらいラストになるだろう事は覚悟してましたけど…
裏切られたジェダイ達が次々と背中から撃たれて倒れていく様は落涙を禁じえませんし、そしてまさか、子供まで皆殺しにされるとは…(T_T)(よくも「残酷すぎる」なんて批評が出なかったものだと。いや、出てたのかもしれないけど。向こうの方がそういうのに過敏そうだし。)
非常につらく苦しいです、このエピソードIIIは。

しかしねー、なんていうか釈然としないというか、この厳しい結果は、ある程度成るべくして成ってしまったのではないかと思う部分も。
ジェダイ評議会にねー、慢心と怠慢がありますよ、あれは。
確かに組織ってのはさ、その各構成員の認識レベルも能力も欲求その他諸々個人差がある訳だし、本当に全員が完全に民主主義的に話し合って物事を決めようなんていうのは無理な話。 この場合共和国の議会ね。
そこでああやって能力のある少人数で密室会談を持ち、それでもって上意下達的に全体を動かすってのは、必要なことだとは思いますよ。(まぁSWの場合、ジェダイ評議会は議会の内部組織ではないからちょっと違うけど。)
でもそうすると、その少人数には「自分達には全体をコントロールできる力がある」という慢心が起き、いつのまにか人心が離れている事や、密かに進行している企みに気がつけなかったりするのも往々にしてよくある話。
それにしたって気づかな過ぎだけどな…orz
パルパティーンに議会も戦闘部隊もあんなに掌握されてんじゃさー。 それでもまだ「議事権を取り上げよう」なんて言ってるんだもん。 もー無理だっての!(-_-;)
フォースを感じる力とか予知の力とかある癖に、なんでヤツが巨悪だって気づかないかね? 感覚鈍ってんじゃないの?
まぁそれだけパルパティーン=ダース・シディアスの能力が上だったってことなのか。
もしくはやはりそうなる運命は避けられなかったという事か。

アナキンに対する姿勢だって、あんなハッチャけたピチピチの若者に、恋をするなとか、またはその愛する人を失ってもいい覚悟をしろだとか無理言い過ぎだし、精神的に未熟なのは確かだけど、それを真っ向から「マスターには出来ない」なんて言い方しちゃったら、反発するのは当たり前。 そこに親身になって近づいてきているパルパティーンを悪く言ったりしたら、そりゃ尚更そっちに取り込まれるでしょ。
アナキンが評議会に対して恨みや不信感を持ってしまったのは、評議会のやり方がまずかったと言わざるを得ないかと。 アナキンが「選ばれし者」として重要なんだったら、もうちっとうまい育て方があったはずでしょ。

まぁ、それにしたってもラストでパドメの死を知ったアナキンの巨大な怒りが、皇帝に向かないのはどうなのかな、と思いましたけどね。 やっぱりある程度思考も操作されちゃってたのかな。


ええと後はアクションとか。
いや、てぇかね、そりゃ最近のCG技術ですし、旧作と比べてかなりレベルは高いのですが、しかしドゥーク伯爵とか皇帝とかにライトセイバーアクションやらせるのはかなりキツいよー(^_^;)
後姿とかのシーンはアクション俳優で吹き替えにするにしても、老人の役をやらなければいけないんだからやっぱりアクション俳優も高齢なんじゃあなかろうか?
そして、正面アップになった時なんて、動かしてるのはほぼ手だけにしたっても、じーちゃんたちいっぱいいっぱいになってるよ!表情が!(^_^;)
愛しのリー様に無理さすなよーorz
という部分がとにかくハラハラでしたw
あと、ヨーダが更に動きが素早くなっててキモかったでしたw
R2D2はちょー可愛い♪ 今回唯一の癒しキャラw


ふえー。しかしこうなるとまた新たにエピソード4以降を見てみたくなりますね。 今まであんまりマジに見てなかったんで(テレビでやってるのを流し見したくらい)、ルークVSダース・ベイダーのカラミとかを、このエピソード1〜3を踏まえた上で再度味わってみたいなと。
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