いやはや、実相寺じーちゃん、映像演出が古いよーｗ
姑獲鳥に襲われる夢とか、京極堂の看板のどアップとか、過去カットのインサートとか、べたべただねぇ〜
でもま、昭和を舞台にしたストーリーなんだから、昭和の映像手法で良いのかしらねｗ
(それにしたって久遠寺医院炎上のシーンの合成は何ぼなんでもだけど…)
とはいえ、しつこいくらいの斜めのアングル、押しては引き、引いては押す幻惑的なカメラワーク、意味もなく物体の陰から対象物を捉える構図等の、いわゆる「実相寺アングル」は正に本領発揮。
京極作品の雰囲気と見事にマッチしていて素晴らしい。
というか、ストーリー的には原作に忠実だし(勿論元の流れが異常に緻密に組み合わさっているから崩せないというのもあるけど)、京極作品独特のあの長説明や、どこが真のクライマックスなのか分かりづらい妙な間延び感や蛇足感もそのまま再現されていて、実相寺監督は京極さんの小説の純粋なファン(仕事として余所から持ち込まれたとかではなく)なのだなぁと感じたし、京極さんもまた実相寺ファンだというから、これはつまり2人のセンスの親和性がやはり高かった、という事なのでしょうねえ。
いい出会いであったと思います。
惜しむらくは、この先続編を撮り続けるといっても、監督あなた幾つなのよ？(^_^;)ってトコですけどね…orz
セット的にはかなりどこもイメージそのままで良かったですね。
特に眩暈坂。「おお！なるほどこういう事か！」というのがストンと来た。素敵だ。
神田で榎木津ビルヂングを探してしまいそうだ(ねーよ
さて、ストーリーについては勿論今更何を語るでもありませんから、やっぱり気になるのは役者さんの事。
個別にいきますとー、
提(京極堂)…全体的な雰囲気は悪くない。悪くないんだけど、首太すぎ！(T^T)9 なんでそんなにゴツいんねん〜…orz 京極堂はもっとこう、今にも血を吐いて倒れそうな病弱さが欲しい！
それから、滑舌悪すぎヽ(｀□´)ﾉ 「この世には、不思議なこどだどなにもないどだよ、せぎぐち君」っておまー…・ﾟ・(つдT)・ﾟ・
言霊使いなんだから！言葉が命なんだから！隅から隅まで、嫌味な位流暢じゃなきゃいけないんだよ、うわぁん…
永瀬(関口)…思っていたよりも良かった。ウジウジとした盆暗具合がよく出ていてさすが。まー背は高すぎるけどねー。関口はもっと薄汚くて矮小なイメージです(ぉ
阿部(榎木津)…ん〜〜、、、私のエノさんに対する思い入れが普通じゃない事を差し引けばきっと合格点なんだと思うよー、阿部さんで。 特にあの瞳でジッと見つめられると… やべ、惚れそう(爆)
でもあれじゃエノさんマトモ過ぎだよぅ〜 一般人と会話成り立っちゃってんじゃん〜ｗ どーせ原作読んでない人にはわかんない映画なんだから、もっと台詞も衣装も滅茶苦茶でも良いのになあｗ 「にゃんこ！」って言ってくれないかなあｗ(それは本編じゃあない)
宮迫(木場)…だぁかぁら四角くないじゃん！うすらデカくないじゃん！全然怖くないじゃん！ヽ(｀□´)ﾉ あれじゃあただのイキがってるチンピラ(お笑い担当)だよぅ！(T^T)9 続編作るにしても、木場修だけはキャスト変えて欲しい〜(p_;)
田中麗奈(敦子)…んん〜〜、まぁ妥当な線なんだろうけど、もう一息ボーイッシュというか色気の無さというか、それでも可愛いんだよなっていうか、そういう空気が欲しいなあ。 あと、気が強いにしてもあんなに失礼なほど聞かん坊じゃあないとは思う。
メイン配役についてはこんなカンジで色々ありますが、それ以上にワキが全てすごい！予想以上にヨイ！
特に、久遠寺菊乃のいしだあゆみは強烈。 久遠寺オヤジもかなりクセが強くて良いし、まさか内藤に松尾スズキを持ってくるとは！ｗｗｗ(←大好き)
原田知世はまぁ私としては「通常芝居の域を出ない」(特にいしださんと比較しちゃうとね)けど、無闇に気持ちわる〜い里村とか、妙に印象の強い美人の戸田澄江(ナイス死体！監督意地悪すぎ！ｗ)とか、とらえどころの無さが抜群の和寅とか、いちいちアクが強くていい感じですねえ。
まぁ青木はカッコよすぎだけどｗ あと雪絵さんと千鶴ちゃんの年が違いすぎる…ていうか雪ちゃんそんなに美人じゃなくても良いんじゃね？とかはありますが(^_^;)
まー何にせよ、このクオリティなら絶望する事もございません(木場を除く)ので、今後が楽しみではあります。
伊佐間っちは誰になるのかなあ。 マチコさんは私としては小倉久寛なんだよなあ。
ああ、鉄鼠の巨大伽藍炎上シーンが見たいなあ…(￣-￣) 慈光が似合うようなセクシービューティーって誰だろう…
夢は尽きせぬのでございますｗ
追記：いつもどおり板橋のワーナー・マイカルで見たのですが、エンドロールで帰ってしまう客が1人しか居なかったのがさすがでございますｗ モノのわかった京極ファンと実相寺ファンしか来てないもんな、絶対ｗ
|
