■スパイダーマン
ていうかねぇ、一見"わかりやすい"アメリカンヒーローものっぽいし、ギャグ部分も盛り込まれてるんだけど、基本的に、笑えねぇ・・・(;´Д`)
それはギャグが面白くないっていうんじゃなくて、ストーリーがシビアすぎるんすよ。

例えば、主人公の青年は、好きな女の子の気を引くのに車が欲しい!お金がない!ってところで、賞金が出る地下アマレスの広告を見かけて、思いっきり手作りのダッサーいコスチュームで試合に臨む。 その辺はかなり笑えるところだし、見た目ヘボい主人公が、「蜘蛛の能力」のおかげで、"いかにも"っていうめっちゃマッチョなレスラーをブチ倒すのは爽快なシーンなんだけど、結局主催者が詐欺まがいみたいなもんで、ちゃんと賞金もらえないからって、腹いせにそこに押し込んできた強盗を逃がしてあげちゃうのね。 普通ならそこで「まぁお金は手に入んなかったけど、そこで安易に手にしたお金で良い車買っても、なんか中身が伴ってないし、むかつく主催者には意趣返しできたし、ちゃんちゃん」でその強盗話は終わると思うでしょ? ところが、逃げてった強盗が、主人公の帰りを待っていた彼の父親代わりの叔父さんを殺しちゃうんだもん・・・ えれー辛すぎ(´Д⊂ 「あはは」で終われない。

その後も、ヒーローになるべく活躍しても、「あいつも怪人だ」つって悪者扱いされるし、死んだ叔父さんの奥さん(つまり母親代わりの叔母さん)も襲われちゃうし、今回の敵は自分にも目を掛けてくれてた親友の父親だし、しかもそいつを倒しちゃった所を親友に見られて、親友からも仇扱いされちゃうし、そうやって巻き込むのが怖いから、子供の頃からずっと好きだった女の子についにコクられても「キミとは友達だ」としか言えないし、なんか最後まで「ああよかった」っていうシーンがないんですけど!(^-^;)

うーん、、 続編を作るのにいい下地はできて終わってるし、「スパイダーマン・ニューヨーク・アメリカンヒーロー」っていうとどうしてもこの前のテロと関連して、「アメリカ強い!アメリカが正義!アメリカに楯突く奴は許さん!」っていうイメージあったけど、そんな脳味噌筋肉な馬鹿ストーリーじゃなかったのはすごくよかったんだけど、それにしてもなんか妙に後味悪いよん(T_T)

続編は3作作られるらしいから、次回とは言わないまでも、せめて最後の回には、すっきりさっぱり幸せになって欲しいとか思いました。
そういう意味では、アメリカ映画なのに何だか応援してあげたくなっちゃう、感情移入できちゃう主人公ってのは新鮮で良かった。かな。
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