■ロック・スター
あるロック野郎が、夢を抱き、夢を追い、そしてその夢を掴み、夢から覚めていく様を描いたこの映画。
すごい懐かしいのです!何もかもが!(T^T)9 中学・高校の頃にどっぷり浸かりまくった、80〜90年代ロック、ヘヴィメタルの世界、そのまんまがここに! 全編通して流される曲は、どれもこれも若きあの日に頭を振り、拳を振り上げた名曲たち! 思わず、飲んでたお茶のパックも握り締めますわ(笑)。
あぁ、楽しかったよ、あの頃は。 やっぱり好きだよ、こういう音・・(* ̄- ̄*)
そういえば、あの頃一緒にツルんでた友達は、今は結婚して新潟へ。 元気かなぁ・・・(年寄りめ)

主人公のマーク・ウォルバーグって人は、猿の惑星にも出てた人らしいんだけど、元々はヒップホップのミュージシャンだったとか。 てことはやっぱ、本編中の曲はこの人が自分で歌ってたのかなぁ? むっちゃくちゃ声良かったんすよ。 もう完璧にヘヴィメタ声っていうか、高温の艶や伸びが、ひょっとしたらその辺のメジャーバンドのボーカルより断然良いんじゃないかって言うくらいに。 サントラ出ないのかなぁー? もっと聞きたいな〜。
ただ、誰かの声に凄く似てたんだけど、それが思い出せなくて・・(´〜`;) アクセルかなぁ? ヴィンスかも・・ うーん、スティーブン・タイラー?(^_^;) あ、スティールハートかもっ?!(懐かしいな、おい)
ギター役の人は、まんまSLASH様に見えたけどね(笑)

使われてた曲だけでなく、バンドのメンバーを演じてた人達も、みんな超一流どころの"ヘヴィメタ人"。 ザックワイルドがいたり、ドッケンやDIOやスローターなんてバンドにいた人達がこぞって出演してて、否が応でも「ロック」な興奮は高まりまくり!(笑)

それに、デブなのにやり手なマネージャーとか、ド派手なグルーピー達(ああいうのになりたかったんだよぅ(T^T)9 歳と乳が足りませんでした・・)、ツアー先のホテルでの乱痴気騒ぎ、なんて、ホントあの世界の"まんま"。
あぁ、アタシらが雑誌の記事でしか知らなかったような、「音楽性の違いによる別離」だの「誰々が奥さんに逃げられて」だのってのは、ジッサイああいう風だったんだろうな、って想像すると凄く楽しくて、そして懐かしくて。

でも夢とかってさ、そうやって「遠い憧れ」と思ってるうちがいいのよね。
誰でも、ある日突然、神とまで思ってる憧れのスターから電話があったりしたらどうしよう。。なんて夢は描くわよね(笑) なんて言われるのかな?どんな風に受け答えしよう?なんて妄想、、してみません?アタシはしましたよ(笑)
でもさ、夢は夢のままが一番なのよ。 本当にその中に入ってしまえば、表には見えなかった黒い部分、腐った部分がいくらでもある。
実際ね、女はそんなの多分知ってるんだと思う。 アタシらもその辺わかってファンやってたし。
だからこの映画でも、主人公の男はその「物凄い世界」の渦にどんどん飲み込まれて、翻弄されて変わってッちゃうんだけど、その男の彼女の方は、最初からそういう「裏の部分」に薄々気付いてて不安そうだし、彼氏がスター街道昇ってっても、自分はすぐに足を止めて現実に立ち返るのね。 クレイジーになっちゃった男を置いて。
そして男も、そうなって初めて、ふと夢から覚める。 現実に気付く。 自分が今どこにいて、何者なのか、ということを見失ってる事に気付く。
そして夢から立ち去る。

確かにこれは、パンフにも書いてあったけど、単なる「音楽最高!」映画じゃなくて、そういう青春と成長、理想と現実、涙無しには語れない物語な訳。 夢の甘さと苦さを描き出したっていう。

ラスト前にさー、マネージャーが主人公に自分の過去の話をするんだけど、自分には昔可愛い奥さんがいて、平和で、この先もこのまま幸せに生きてくんだな、っていう時に、「ちょっと小便してくる」ってトイレに行って、その壁を見つめてる時にふと思っちゃったんだって。 俺の人生このままで良いのか?って。 そしてそのまま、彼女を残していなくなっちゃう。
その話を聞いた主人公が、コンサートの時、やっぱりふと自分に限界を感じ、夢に限界を感じる。 するとステージの足元には、かつての自分とまんま同じな、これからを夢見る熱血「ロック小僧」がいる。 彼は、そいつをステージに上げて、自分の代わりに歌わせて、自分はマネージャーに「ちょっと小便」って言って。。マネージャーもそれを全部わかって、何も言わずに送り出すのね。
も、泣ける〜(T^T)9 ここまで劇的でないにしろ、誰もが経験するであろう「夢との別離」。 沁みたね。ひしひしと。
そんでまぁ、その主人公の彼女がさ、"現実"に戻ってきた主人公をちゃんと迎えるのよ。 すげー、もう!いい女だ!素敵だ!最高だ!!!(T^T)9(笑)
彼女役のジェニファー・アニストンってのがこれがまた凄い可愛い美人だしねー。 好きだなー、あの人。

うんうん。今日は図らずも(ホントこんな色々沁みる映画とは思ってなかった)、自分の来歴やら過ぎ去った日々やらを、しみじみと考えさせられる日となりました。
でも、歳取ったからって何でも捨てちゃうんじゃなく、心の片隅にはいつまでも持ち続けていたいよね、こういう"熱さ"。
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