■火山高
ていうかね(ぉ)、まずこの作品はハナからパクリな訳ですよ。 日本では散々やり尽くされてきたネタ---「風林火斬」(注:ジオングバイクは出ない)な り「極東学園天国」なり「炎の転校生」なり「戦国生徒会」なり「ジャスティス学園」なりの焼き直しであり、そしてそれら日本のマンガやゲームをパクった海外映画(特にMATRIX)の二次パクリなんですね。 それはまぁ最初から分かってたことだし、あちらさん、パクリはお家芸ですから今更だし、それはまぁいい。 つかその系のマンガの実写化を見てみたいってのはアタシ的にもあったからね。

カメラワークやアングルや回転アクションはかなりイケてるでしょう(パクリですから)。 黒コートの教師5人衆もなかなか良い。 布袋とハタケを足して2 で割ったようなロンゲ学生は私も好みですよ(笑)。 各人のキャラ立てが甘くて、文字とナレーションで説明が入っちゃうのも、映画としては仕方ない部分かな。 尺の関係でどうしてもキャラ生かしきれないのはよくあることだしね。

ただねぇ、、、ワイヤーアクションが下手なんですよ、、決定的に(T-T)
こーいった馬鹿アクション映画で、ワイヤーが下手ってこりゃ致命的でしょ?
しかもそれを誤魔化す為のCGもまだまだで・・ フラッシュ効果&早回しは見づらいばっかりだし、 ワイヤー消すために砂煙多用したシーンではそのせいでアクションが見えない上に、それでも更にワイヤー出ちゃってるし(ワイヤーの影消せてないってのはどうよ?)、役者さん側も、表情の上でもいかにも「吊られてます」って状態で、「跳んでる」「蹴ってる」「受けてる」っていう顔や力加 減の演技が追いついてないのね。
特に、ラストに飛翔シーンがあるんだから、そことそれ以外の跳躍シーンとのメリハリは是非欲しかったところ。

うーん。ワイヤーアクションって一朝一夕では真似できないものなのねぇ。
その辺り、例えばMATRIXなんかはCGの方で新しいアイディアと技術盛り込んで、ワイヤーのおっつかない部分をしっかり良い演出に変えてたじゃないですか。 そういった試行錯誤がまだこれからだな、って言う。
そういう意味で言 えば、少林サッカーの方が上でしたね。

あとこの「火山高」は、韓国だからなのか、どーも意味不明の演出も多かった。 ギャグ部分はまぁそれなりなんだけど、そこに繋がるシーンとかで、なんでそ こでそう?その台詞はどういう意味?なんでそのカット割?みたいな、ちょっと理解不能の部分が特に前半多いんだけど、これは単なる文化の違いかなぁ。 日本のマンガやアニメを外人が見ても、同じように意味不明な部分ってあるのかもな、なんて思いました。

ストーリー的には、ほぼセオリーどおりな訳ですが、ハンソムたらいう真面目派実力者クンが結局最後まで罠にはめられて捕らわれたまんまなのはいかんだな。  あれは、教師を4人衆にして、ラストは何とかしてその真面目君も脱出してきて、生徒4人、教師4人で1対1で決着つけるのがスジってもんでしょう(笑)  もちろんそれ以前に各人敵となる教師との因縁エピソードを作っといてな。(だから例えばチャン・リャンが途中でマー先生と戦ったのはいけないのよ。 アレは別の教師と戦って負けといて、最後に借りを返すんじゃなきゃさ。) 
その辺、もっとジャンプとか読みこまにゃーあかんぞ、脚本家(笑) 最後の決戦 シーンで周りの一般生徒が逃げ去らずにその場に居て、キャーとかわーとか歓声上げてるのは新しかったけどね。 普通こういうシーンでは知らない間に主要メ ンバー以外は居なくなってるモンなんだが(笑)

まぁそんなカンジでして、総合的にはごじってんといった所でしょうか。 これが、この系列の黒コート馬鹿アクション映画(どんなジャンルじゃ)のどれよりも先に出来ていた作品だったら大喜びなんだろうけどね、ってのはリターナーと一緒だでな。

それはそうと、みさぎの役者時代の友達の韓国人役者さんが脇で出ていました(笑) 学生役なんだが、もう30代半ばで女房持ちだそうな(^_^;) ま、こういった映画で学生らしい学生なんてのは居ないんだけどね(笑)

しかしいつも思うんだけど、こういうむちゃくちゃな学園バイオレンスものって、どうして不良生徒もきっちり授業受けてるんだろうな(笑)
back>>