■けものがれ、俺らの猿と
まず気になるのがこのケッタイなタイトル。 「けものがれ」ってなんだろう?と思ってたんだけど、英題名が「Getting Wild, with Our Monkeys」である事を考えると、「寒がる」とか「怖がる」とかの動詞で「けものがる」の命令形で「けものがれ」とゆーことであるらしい。 「けもの」を読み込んだ俳句を書いた短冊を持っていくと入場料が1000円に(笑)

鳥肌実がかなり出演してるという事で興味を惹かれて見に行ったんですが、まぁハナからこんな映画だし、ストーリーがどうとかは元より全然考えてなかったんすけどね。 見たらばやっぱりそんなでした(笑)

ていうかね、後から考えて思ったんだけど、あれってすごく夢と同じ展開なのね。
一応現実に即した舞台設定はあるんだけど、そこに不条理がどんどん侵入し てくるのに、なぜか自分は「まぁこんなモンだろう」とか思って、疑問を感じずにそれに対処しようとしちゃってるトコとか、誰かに何かをすごくすごく自分はすごく真剣になってむしろ怒ってまで伝えようとしてるのに、相手が全然飄々としちゃってまるで言葉が通じてないようなそれでもなぜか会話が成り立ってるようなトコとか、次々と事件が降りかかってきてそれを一生懸命何とかしようとしてるとまた次の事件に巻き込まれて、そうするともう前の事件の事は放って置かれちゃって、それでもその"前の事件"が理に適った筋道でぶり返す事はなくて、結局次々と流されて行っちゃうトコとか。 あぁ夢ってこういう風だなぁ、と思いましたことよ。

要するにそんなカンジの。 他人の夢の話を聞かされたって、その本人にはその夢を見てた時点では"現実"なんだから臨場感も危機感もあるんだけど、聞いてる他人からすれば「はぁ、それで?」っていう、そんなカンジの映画でした。

でもって、鳥肌は全くもって「いつも通り」でした(笑) 芝居はしていないw
ちうかあの映画で鳥肌を見て萌えれちゃう人ってちょっと友達になりたくないとか思った(^_^;)(そういうレポマンが貼り出してあったのよ・・)
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