・・・ Good Morning Duddy ・・・
「あ、父さんおはよう。」
朝7時半、キッチンではいつものようにシンジが二人分の朝食を作っていた。
父、ゲンドウと暮らし初めて半年、もともと才能があったのか、炊事、洗濯などの家事はすべてシンジが切り盛りしている。
昔はあんなに父さんが嫌いだったのが嘘みたいだ・・
シンジは時々そう思う。
ゲンドウに言われてエヴァに乗り、そして戦いを重ねる中で、無口で厳格な父の性格の裏には、やはり息子であるシンジへの愛情があることに気付いてから、シンジの心は嘘のように軽くなった。
親子が一緒に暮らす・・・当たり前のことだけど、それがこんなにいいものだったなんて・・・
幸せを噛みしめながら、エプロン姿でキッチンに立つシンジ。
「ああ、おはよう」
ゲンドウはネルフの制服姿で食卓に座り、朝刊を読み始めた。
「今日の朝御飯は目玉焼きだよ。ほら、今日のたまごは双子だったんだ。かわいいでしょ。」
シンジが嬉しそうに、焼かけのフライパンをゲンドウに見せる。
「ああ・・・」
しかしゲンドウは朝刊から顔を上げようとしない。
少しむっとしたシンジは、しかめ面をしてまた後ろを向いた。
「もう・・・父さんってば、いつもそうなんだから。僕の話なんてちゃんと聞かないで・・・」
聞こえるように独り言を言って料理を続けていると、バサッと後ろで新聞を置く音が聞こえた。
(ん? 少しは反省したかな? でももうちょっとスネたふりをしてようっと・・・)
そう思っていると、今度はゲンドウがこちらに歩いてくる足音がする。
と、いきなりゲンドウがシンジを後ろから抱きすくめた。
(えっ!)
思わず硬直し、料理の手が止まるシンジ。
「そんなことはないぞ、ちゃんと聞いている。」
耳元でゲンドウが、優しくささやいた。
「だ・・・だめだよ父さん・・・目玉焼きが・・こげちゃう・・・・」
突然のことに鼓動を抑えられない。頬が紅潮していくのがわかる。
するとゲンドウの手が伸び、コンロの火を消した。
「父さ・・・・・」
振り向きかけたシンジの唇は、ゲンドウの唇でふさがれてしまった。
(ん・・・)
シンジの柔らかい唇を強引に割ってはいってくるゲンドウの下が、シンジのそれと絡まりあった。シンジはなすすべもなく激しいキスに応じる。
「ん・・・はぁ・・・・」
シンジは、フライパンを置いてゆっくりゲンドウに向き直り、その細い手を背中に回した。
体重をあずけ、熱いキスを続ける。
(いつもそう・・・・キスをされるとそれだけで、体が熱くなる・・・・)
唇が離れて目を開くと、眼鏡の奥からのゲンドウの強い視線にとらわれ、シンジは思わず顔をそらしてしまった。
「もう・・父さんたら・・・昨夜あんなにしたのに・・・あっ!」
言い終わらないうちにゲンドウの唇が、今度はシンジの首筋を這った。その細いラインをゆっくりとなぞり、鎖骨へと移ってゆく。
「あ・・・ダメ・・遅刻しちゃうよ・・・・・」
シンジの言葉に熱い吐息が混じる。
「まだ時間はある・・・」
エプロンの隙間からゲンドウの手が、シンジの乳首をまさぐる。
敏感な部分を触られて、思わずピクンと反応するシンジ。
「あん・・・・」
その小さな喘ぎを聞くと、ゲンドウはいつもシンジをメチャメチャにしてしまいたい衝動に駆られる。
ゲンドウの右手は、形良く引き締まったシンジのヒップに向かった。
もう一度、ゲンドウの唇がシンジを求める。今度はシンジも自分から舌を出して、ゲンドウのそれを求めた。
シンジの軟らかなヒップを優しく愛撫していたゲンドウの手が、その双丘の谷間へ割って入り、キュッとすぼまった菊座を探り当てた。
「んっ・・・!」
シンジの、ゲンドウの背中に回した手に力が入る。
昨夜もたっぷりとゲンドウのものを受け入れたその菊座はすぐにその記憶で熱くなり、しっとりと汗ばむ。その湿り気によってゲンドウの指が侵入してきた。
「ああ!」
思わず唇を離し、ゲンドウにしがみつくシンジ。すると、その制服からふわっと嗅ぎ慣れた父の匂いが漂った。
(ああ、この匂いを嗅ぐと・・・何だか安心する・・・)
次第に熱くなってゆく体とは裏腹に、シンジは安らぎを感じてゲンドウの胸に顔を埋めた。
しかしシンジの股間はすでに、彼の体を知り尽くしたゲンドウの愛撫によって、熱くいきり立ってきている。
(どうしよう・・・こんなになっちゃって・・父さんに知られたら、恥ずかしい・・・)
そう思ったシンジの心を読んだかのように、ゲンドウの手がシンジのものをそっと握り締めた。
「もう・・・こんなになっているぞ・・・いやらしい子だ・・」
ゲンドウに耳元でささやかれ、思わず手を前に回して抵抗しようとするシンジ。
「やだ・・・・!」
とたんにカアッっと上気した顔をそむける。
しかしゲンドウの腕にしっかりと腰を抱かれ、身動きができない。それに、本気の抵抗ではなかった。心のどこかで、そう言われたいと思っていたから・・・・
ゲンドウは純白のエプロンの布地ごしに、シンジの熱い屹立をその大きな手で包み込み、ゆっくりと上下に動かし始めた。右手は小さなすぼまりを刺激しつづけている。
絶え間の無い快感に思わず力が抜けたシンジは、レンジに手をついて体を支えた。
すると、彼のピンク色の乳首が布の下からでも透けているのが見える。ゲンドウはそれを転がすように舌で弄んだ。
「はぁ・・ん・・」
のけぞったシンジの細い首筋が、熱い吐息とともにかすかに震える。
ゲンドウの手のなかでシンジのものから滲みだした透明の液体が、エプロンにしみを作っていた。その敏感な先端を親指で刺激すると、その動きに合わせてシンジの全身にきゅっと力が入る。
シンジのものを握ったゲンドウの動きが次第に早くなり、液体がとめどなくあふれていやらしい音を立てる。シンジの息遣いが荒くなった。
「ああ・・・だめ・・そんなにしちゃ・・・!」
しかし、その言葉を聞くとゲンドウの動きは更に激しくなる。
腰から全身に広がってくる波のような快感にシンジは耐え切れなくなった。
「いや・・・・あっ!」
ビクンと背中を反らせ、熱い精液を放出するシンジ。何度も快感の波が突き上げ、その度に体が震える。
「あ・・はぁ・・・」
シンジは全身の力が抜け、へたり込んでしまった。するとゲンドウがズボンのジッパーをおろす音・・・
「まだだ。」
そう言ってゲンドウはシンジの腕をつかみ、その顔の前に堅くなった彼のものを誇示した。
まだとろんとした目つきのシンジは、両手でそれを包み込み、おずおずと舌を出して敏感な部分をそっと刺激した。
ゆっくりと唾液で濡らしながら、次第に深く飲み込んでゆく。
「んん・・・」
ゲンドウの手がシンジの耳や首筋をなで、シンジの口からくぐもった喘ぎが漏れた。
ちゅぷちゅぷと音を立てながら、一心に奉仕するシンジ。その内ももは自分の出した液体で濡れている。
自分が気持ちよくなるより、人に気持ち良くなってもらう方がうれしい・・・そう思えるようになったのも、ゲンドウと暮らし始めてからだ。
自分の手にまで唾液を滴らせながら、ゲンドウのものを愛おしく舐めつづける。
と、突然ゲンドウがシンジの腕をつかみ、後ろ向きに立ち上がらせた。
「あ・・・・」
この後何が起きるか分かっていても、つい不安と期待が込み上げる。
ゲンドウは無言でシンジに手を突かせ、腰を持ち上げる。
熱いものがあてがわれた・・・そう思った次の瞬間には、ゲンドウのものは根元までシンジの中に侵入してきた。
「ああっ!」
突然の快感に、大きな声が出てしまうのを抑えられないシンジ。
はじめはゆっくりと、そしていきなり奥まで、シンジの熱い肉壁に容赦なく刺激を与える。
体に力が入り、菊座がキュッとすぼまると、さらに快感が強くなって全身に広がる。
すると、ゲンドウの手がシンジのものをまた刺激しはじめた。
「あっ・・・・くぅ・・・」
前と後ろから襲い来るめくるめく快感に、シンジはもう何も考えられなくなっていた。
ゲンドウが背中に舌を這わせる。シンジの中にまた波が突き上げてきた。
「ああぅ・・・いやぁ!」
そういった瞬間に、ゲンドウのものがさっと引き抜かれた。
「いやならやめるぞ・・・」
「あ・・だめ・・やめちゃだめ・・・!」
シンジは潤んだ目で必死に訴えかけた。そのあまりの愛らしさに、ゲンドウは後ろからぎゅっとシンジを抱きしめ、もう一度挿入する。
今度は体を密着させたまま、激しく腰を使う。ゲンドウの荒い息遣いがシンジの耳にかかり、父が自分の体で気持ちよくなってくれていることで、さらにシンジの興奮が増した。
「ああ・・父さん・・・」
快感の波がまた押し寄せてくる。動きの激しさで、父もまた高まりつつあることが解った。
「もう・・・・・」
だめ・・そう言おうとしたとき、ゲンドウの腰がいっそう深く突き上げ、熱い液体がシンジの中にほとばしった。
「ああっ!」
強くのけぞり、シンジも達して射精した。エプロンの内側に白濁した液体が滴る。
二人は折り重なったまま、しばらく荒い息をついていた。
そしてどちらからともなく顔を向け合い、そっと唇を重ねる・・・・
■
ゲンドウの出掛けた後、シャワーを浴びたシンジは学校へ行く支度をしていた。
ふと、タンスの引き出しを開け、一番奥から白衣を取り出して広げてみる。
亡き母、碇ユイのただ一つの遺品であった。
(今度はこれを着てみよう・・・・父さん・・どんな顔するかな)
シンジはその白衣に顔をうずめ、くすっと微笑んだ。
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